中小企業に合ったレンタルサーバーの選び方

中小企業に合ったWEBサーバーの選択

サイトをインターネット上に表示させる時に必要なものの一つがレンタルサーバー。
これは、サイトのコンテンツを置いておく場所となり、選択するレンタルサーバーによって月額コスト、セキュリティ、表示スピード、使い勝手、自由度等が変わってきます。
また、有名なレンタルサーバー会社だから安心というわけではなく、SEO対策可能かや安定度、表示スピード等含めサイトの規模や掲載内容、更新頻度、機能によって、お勧めできるサーバーが変わってきます。

ECサイトをお考えの方はこちらで詳しく説明しています。

①WEBサーバーを選ぶ時期

有名だったり過去に評価が高かったレンタルサーバー会社も現在のインターネット環境やブラウザ、google等の推奨にあっていなかったり対応が遅かったりすることがあります。
また、過去の技術によってつくられたサイトにはベストでも現在の技術や主流の機能を導入するときにはベストではない場合もありますので、現状やリニューアル内容に合わせたレンタルサーバー会社選びが必要になってきます。

WEBサーバーを選ぶ時期

1.新規サイト構築
2.サイトリニューアル
3.現在のレンタルサーバーの更新時期

今後、現在のレンタルサーバーを変更することも視野に入れた場合、ドメインもかかわってきますので、ドメインを別管理にしておくとサーバー会社を変更することが容易になりサーバ変更時のコストを抑えることができます。
有名なドメイン管理会社は、「お名前.com」「ムームードメイン」「バリュードメイン」「スタードメイン 」。
ドメインとレンタルサーバーが同会社の場合、ドメインの移管などが必要となりますので余裕を持ったサーバー変更期間をとる必要があります。

 

②サイト内容で検討

自社サイトを新規構築したりリニューアルするときにカギとなるのが、「どんなサイトを作るのか」です。
会社案内程度なのか、ご相談・お問い合わせや依頼を受けるためのサイトなのかによって必要な内容や機能が変わってきます。
それにより内容にあったレンタルサーバーを選びましょう。

1.会社概要、パンフレット、お問い合わせメールフォーム程度のサイト
2.1.プラス、お知らせ、納品事例などブログ機能を使って自社で更新していきたい
3.2.プラス、自社専用に開発した機能を追加したい
4.大規模サイト
5.いくつかのサイトを運営していきたい

 

③各種レンタルサーバー

●格安レンタルサーバー

月額400円~100円程度
ディスク容量が少なかったり機能が制限されていたりするので、サイトによっては表示できないや機能が使えない可能性があります。

●よく使われるレンタルサーバー

月額1000円~500円程度
容量は各種プランあり。基本機能はサイト構築に問題なく使えるサーバーです。
レンタルサーバー会社、プランによってオプションの範囲が異なるので注意が必要です。
中小企業でもよく使われているプランです。

●法人、ビジネス向けレンタルサーバー

月額5000円~2000円程度
よく使われるレンタルサーバーより高スペックでセキュリティがしっかりしておりサポート体制も充実している。
法人、ビジネスを謳っているだけあり、サイト規模が大きい、機能が多彩、セキュリティが心配な方にオススメ。

●専用サーバー

月額10000円~
自社専用にサーバーが管理され他社に影響されない運営が可能。スペックが高く、自由度が高い。
レンタルサーバーは、マンションのように1つのサーバーに複数の契約者が同居するかたちになり、他社の運営によっては影響を受ける場合があります。

※よほどの場合がなければありません。よほどの影響がある運営をしている場合はサーバー会社よりペナルティなどがかされる場合が多いです。

自由にサイト運営したい、安心、安全を最重要視する場合にはオススメですがコストに見合う利用ができるかどうかがポイントとなります。

④今、選ばれているレンタルサーバー会社

近年は、上位3社「エックスサーバー」「ロリポップ!」「さくらのレンタルサーバ」で40%を超えるシェア(*1)となっており、wordpress等CMSにも対応しており、特殊な機能や業種でないかぎり問題なく利用できます。

イメージとしては「ロリポップ!」「さくらのレンタルサーバ」は、安価なプランからありコスパが良く、現在の標準的な機能、セキュリティ等問題ありません。

エックスサーバー」は、「ロリポップ!」「さくらのレンタルサーバ」に比べ、若干割高だが、処理速度・負荷耐性・セキュリティ・使いやすさ・サポートとあらゆる要素で総合的に優れている印象です。

また、「ロリポップ!」「CORESERVER(コアサーバー)」「ヘテムル」「WADAX」「iCLUSTA+」等は、全てGMO系列のレンタルサーバー(*2)、「エックスサーバー」「シックスコア」等はエックスサーバー株式会社のサービスであり、強みの違いやビジネスに特化など違いがあります。

その他、「AWS」「Linode」「Vultr」は、スペックを自由に選択し仮想サーバーを作成・運用することができるクラウドサービス。

アマゾン ウェブ サービス(AWS クラウド)- ホーム
Amazon Web Services は、信頼性と拡張性に優れたクラウドコンピ...

AWS」はAmazonのクラウドサービスでよりカスタマイズできますが自由度が高い分、上級者向けのサービスで通常使うような機能ではレンタルサーバーサービスで事足ります。

世界のウェブホスティング市場シェア2024
日本 のウェブホスティング会社上位 - 2024。 日本 のベストホスティング会...
*2 引用元: インターネットインフラ事業 | サービス | GMOインターネットグループ株式会社
インターネットインフラ事業 | サービス | GMOインターネットグループ株式会社
GMOインターネットグループは、提供するサービスを自ら開発・提供することをポリシ...

最近は、「ConoHa WING」(GMOグループ)が、Webサーバー処理速度 国内最速とのことで人気急上昇。
サイト表示スピードを重視する方にはオススメですが、今後、利用者が増えた時の状況を見守りたいサーバ会社ですね。

⑤では、中小企業では、どのレンタルサーバ会社を選ぶのか

基本は、②でお伝えした点とその後の運営目安

レンタルサーバー会社の変更やプランの変更は、現在のサイトを引っ越す必要が出てきます。
データベースを利用していないようなサイトでは、FTPにて引っ越しする程度で済みますが、wordpressなどCMSを利用している場合、FTPとデータベース内のデータの移動再構築が必要となってきます。
また、メールアドレスの各端末への再設定など会社の規模状況によって対応が必要な点がいくつかあります。
ある程度で構いませんが今後、コンテンツを増やしたり、ブログ機能をしっかり使って情報発信していくなど、データや機能が増えていく可能性がある場合は、上位3社「エックスサーバー」「ロリポップ!」「さくらのレンタルサーバ」の標準的なプランがオススメです。

会社概要、パンフレット、お問い合わせメールフォーム程度のサイトでコストをあまりかけたくない場合は、「ロリポップ!」「さくらのレンタルサーバ」の格安なプランがオススメです。
ただし、格安なプランは、標準プランで使える機能が使えない場合がありますので注意が必要です。

レンタルサーバー会社は、その他にもあります。
上位3社「エックスサーバー」「ロリポップ!」「さくらのレンタルサーバ」の標準的なプランと比べてどうなのかを考えると選択しやすくなるかと思います。

以上、中小企業にてサイト構築公開時に必要なサーバー選び方についてお伝えしました。